2024年2月13日 • 所要時間:約3分

目的あるワークプレイスを生み出す5つの方法

ワークプレイス内でのコラボレーションの発展を促進するために

by Christine Gritter

2023年のテーマとなったのは、「ハイブリッドワークの定着」でした。しかし、働き方における柔軟性や自立性は、まったく新しいコンセプトというわけではなく、「いつ」「どのように」働くかを選択する自由は、何年もの間望まれてきたものです。テクノロジーが発展し、同僚や企業、顧客とのつながりがより容易になった今、私たちが働く「場所」自体に大きな意味はあるのでしょうか?
 
ハイブリッドワークが浸透するにつれて、オフィスはコラボレーションのサポートや作業集中を促進する空間など、さまざまなニーズに応える必要があります。このバランスをうまく両立させることで、オフィスはハイブリッドワーカーの多様なニーズに答えることができ、万能な空間という地位を維持することができます。フロアプランは、個人やグループワークにより異なる空間のニーズに応えるべく変化する一方で、補助的な空間や家具は、コラボレーションやエンゲージメントを促進する基盤的要素です。

作業ダイナミクス内の変化

先日発行されたNew York Timesの記事では、より若い世代の労働力が感じているのは「熟練した同僚たちからの迅速なフィードバック不足」であると述べられていました。人事を専門とする団体のSHRMは、「職場での孤独」がもたらす影響について調査しています。さらに、世界的に見て人々は、生産性を高めるためにはより頻繁にオフィスに行く必要があると感じていることがGenslerによる研究によって明らかとなっており、同研究は、環境の質が人々の働く場所の好みに多大な影響をもたらすことも明らかにしています。

最近ヘイワースが実施した調査で、どのようにオフィスの目的が変わったと感じるかを人々に尋ねたところ、「即興的なコラボレーションと偶発的に生じるカジュアルなつながり(が新たな目的である)」という回答が最も多く寄せられました。これらが意味するのは、場所を問わない働き方が普及する中でオフィスはつながりやコラボレーションのハブであり、エンゲージメントとイノベーションを促進する存在であり続けるということです。

ヘイワースワークブック

ハイブリッドワークプレイスのためのガイド:

目的あるワークプレイスを生み出す方法

以下では、コラボレーションとつながりをサポートするのに最適な空間をデザインする際に考慮すべき5つの主要ポイントをご紹介します。

1. コラボレーションを促進するためにフロアプランを変更する
オフィスの目的がコラボレーションニーズのサポートである場合、個人とグループワークでの空間ニーズのバランスは、その目的用途により継続的に変化します。現在のフロアプランの大半は従来のワークプレイスデザインとは大きく異なり、カフェやアウトドア、コミュニティスペース、ミーティングルームといった補助的空間に重点を置いています。

2. 多様なコラボレーションスペースを生み出す
コラボレーション空間はそれぞれユニークなものです。社会的なつながりを育む空間のデザインやニーズは、戦略的思考を促進することを目的とした空間とは異なります。まずは、その空間を実際に使用するチームにとって最も重要なコラボレーションタイプを特定することから始めましょう。

3. 表現力の高い空間でコラボレーションを高める
選択の自由がある時、人々はつながりを感じる空間を選びます。各空間の目的を明確にすることからスタートしましょう。配慮が行き届いたデザインを採用した、温もりや安心感のある空間を生み出すことで、ウェルビーイングを高めることができます。

4. 人にフォーカスする
空間を実際に使用する人々や、彼らが最善のパフォーマンスを発揮するために必要な個々のニーズに配慮することは、あらゆる空間において重要です。空間は会話への参加を促進していますか? アイデアを書き出すホワイトボードやスペースは用意されていますか? 必要に応じて、従業員は作業に集中することができますか?

5. シームレスなコラボレーションのためにテクノロジーを採用する
対面やバーチャルなど交流タイプを問わず、テクノロジーを搭載した空間は一般化しつつあります。アイデアのシェア、作業状況の共有、またはリモートワーク従業員のミーティング参加など、ふとした会話をブレインストーミングセッションへとグレードアップすることができます。その場でコラボレーションする空間を見つけることができるということは、オフィス内のつながりにおいて欠かせない要素です。

ハイブリッドワークの定着が進む一方、オフィスも定着し続けます。この現状を上手く活用しながら発展を続けるためには、より意識的に空間の目的を考慮することでワークエクスペリエンスを高めることが重要です。これにより私たちは、オフィスに人々を集め、最善のパフォーマンスを発揮できるような空間を構築する要素を提供することができるようになります。

ヘイワースワークブック

不確かな時代における意義ある空間:ハイブリッドワークプレイスのためのガイド

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