ケーススタディ 欧州宇宙機関

目的:最先端イノベーションを取り入れた職場環境の設計

ESAは宇宙研究とテクノロジー分野におけるヨーロッパ諸国間の協力を確保し、発展させることを使命とする政府間組織です。ローマ近郊のフラスカーティにあるESAの地球観測センターは、ESAとサードパーティが運営する地球観測衛星の地上セグメントを管理し、ヨーロッパ最大級の環境データのアーカイブを保持しています。

ロケーション

Frascati, Italy

プロジェクト仕様

階層:1フロア、
面積:370㎡、

ワークプレイス、
ビデオミーティングルーム
カジュアルミーティングルーム

デザイン会社

Zuccon International Project

ディーラーパートナー

Space Planning: Full Project Srl

プロジェクトの全容は、ESAイタリア本部12号館の新しい耐震基準に従った解体と再建、そして新しい働き方を提供できる完全再構築が織り込まれていました。 

建物の建築だけでなく空間計画、インテリアデザイン、ワークスタイルの進化を実現する主旨も含まれていました。新しいデザインコンセプトはLEED認定(グリーンビルディングの認証プログラム)取得という同機関の取り組みを強く意識したもので、プロジェクトはサステナブルな家具と素材を使用して実施されました。

以前のデザインは個人スペースとワークプレイスを基盤としていましたが、クライアントは職場環境内のすべての最先端イノベーションに対応できる、実験的なスペースを創造することを望んでいました。このパイロットプロジェクトの成功は、Esa-Esrinでの将来の開発に影響を与えました。14号館は2021年の全面改装に向けて施工中です。

インテリアデザインのチャレンジに伴い、建築家は当初オーダーメイドの製品を提案していましたが、ヘイワースは標準的ですでに実績のあるソリューションを用いて容易にニーズを満たすことができました。エンジニアのワークステーションには、4つまたは6つのポジションに対応するEpureベンチを設置し、またその上部にArtemideのフロア直装照明器具を取り付けられる予備スペースを見積もりました。また、個人収納用としてBe_Holdのデザインロッカーを設置し、Epureシリーズと同様、LEED認定の達成に貢献するFernタスクチェアを備えたワークステーションを完成させました。

また、当プロジェクトには吸音を最適化するためグリーンパネルとパーティションを設置し、ユニークでありながらアコースティック的にも十分に保護された環境を作り出すという課題に取り組み、利用者の精神衛生面にも焦点を当てています。アコースティックの課題として、デスク周りだけでなくワークプレイス全体の残響を減らすことも重要でした。そのため、ベンチにはUniversal Screensを装備し、様々な主要ポイントにはMeetYouパーティションを設置し、その他の場所にもサスペンション・スクリーンを導入しました。

Fernチェアにはブラウンまたはグレーの仕上げを、ミーティングルームにはイエローカラーのファブリックを、そしてワークステーションにはグリーンでアクセントを効かせ、ESAの企業アイデンティティに沿った雰囲気を作り出しました。 

Artemide照明を設置したワークステーションに最適なカラーチョイスであるグリーンは、第一に室内汚染を吸収し、電磁領域を減らすよう選択された多様な植物を通して、この職場環境を真に快適で魅力的、健康的なものにしたのです。

オフィス環境の進化とその空間で働く人々の快適さに注意を払うこと、私は常にこの目的のためにあらゆる形態のイノベーションを探求するようになりました。

Roberto Franciosi(ロベルト・フランシオシ)

ファシリティマネジメント - コーポレートサービス部門責任者

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