ワークプレイスの文化が重要な理由

文化は事業戦略に等しく重要な要素です。文化は企業目標を強化する存在であると同時に、場合によっては目標到達を妨げる存在となり得ます。企業文化を自身の企業に合わせて育むことは、連携と革新を促進します。そして文化を補強し、企業戦略を推進する最も重要なツールのひとつこそワークプレイスデザインなのです。

では、従業員が効率的かつ快適に業務にあたり、業績を向上する新しいアイデアを生み出すオフィス空間 - 企業文化、ブランド、企業戦略を体現するオーガニック・ワークプレイスを生み出すにはどうすれば良いのでしょうか?

まずは企業文化の理解から始めましょう。

文化とは何でしょうか?

文化は企業が持つ個性であり、以下の3つの基本的な要素が含まれています。

  • 価値企業目標と企業を象徴するもの
  • 姿勢 - 企業プロセスと活動内で形成された態度で、従業員の意見を表現するもの
  • 業績 - 企業が製品、サービス、プロセス、公表、ドレスコード、場所、仕事環境といった形式で象徴される企業像

文化を発見する

企業文化のプロファイルを創造するには、価値、姿勢、遺産を企業の基礎となる信条を明らかにするフレームワークに落とし込むのが有用です。このような仕組みを持つCompeting Values Framework™は、文化のタイプと組織の有効性の間の関連を証明する研究から生まれました。当社は、イノベーションのグローバルリーダーInnovatriumとパートナーを組み、パフォーマンスを上げる職場環境を作る際の主要要素として、このフレームワークを利用しています。Competing Values Frameworkは、目的を持ったワークプレイスデザインの基礎を構築し、働く人が仕事で最大限の力を発揮できるような空間の組み合わせを生み出すことにつなげます。

文化をワークプレイスに合わせる

企業は第一に掲げる文化と多数の下位文化を通常抱えています。第一の主要文化を認識することはもちろん、こうした下位文化も同様に認識することはチームワークが育まれるワークプレイスを生み出すのに非常に重要です。

各文化タイプがオフィスデザイン内にどのように表れているのか、見ていきましょう。

コラボレーション - 長続きすることを実行する

個々が強化されたグループを育むために自身のグループと作業に献身したチーム。コラボレーショングループは非常に高い柔軟性と高い内部意識レベルを保持しています。彼らのスペースはグループワークを実現する複数の空間を提供しており、フォーマルなミーティングから急な話し合いの機会まで対応可能です。

製作 - 新しいことを実践する

過去からの抜本的な改革と画期的なアイデアを求める人々。製作文化タイプは、実験と思索を重要視する先見性のあるチームのことを指します。極限まで採用するとワークプレイス製作は混乱をきたす可能性があります。高い柔軟性を持ち、継続的な学びとカジュアルなグループワークに順応します。

コントロール - 的確に実行する

内部プロセスにて成長し、安定性と作業熟達を目指します。コントロール文化タイプには、ワークプレイスはより高いレベルの作業への集中を提供し、計画されたコラボレーションへのニーズをサポートします。

競争 - 今実行する

チームは激しい競争の真価を認め、高い利益をスピーディに実現することを目標とします。競争チームは迅速に成果をあげるために必要な自制心を保持します。彼らのワークプレイスは行動指向的で、グループ作業と個人作業を組み合わせることも可能です。

「革新が生まれるワークプレイスを効率的にデザインする前に、企業がどのように機能しているか、そして企業文化と能力を理解することが非常に重要です。」

Jeff DeGraff博士、教授、筆者

MEC - Mountain Equipment Co-op

MECは最も発展可能な活力に溢れたアウトドア小売業を展開しています。MECの従業員は溢れる冒険心とともに人生を楽しみ、積極的な学ぶ姿勢を持ちながら、自身の能力を試すことができる機会を常に探し求めています。MECとパートナーを組んだ経緯と、プロジェクトチームがどのようにしてMEC文化を促進するワークプレイスを実現したのか、その方法をご覧ください。

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Innovatriumリードチームのイノベーション理論の指導原理4つを詳しくご覧ください

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フォーチューン500にランクされる企業のアドバイザー、ミシガン大学教授、Innovatriumの創設者Jeff DeGraffから学びましょう。インスピレーションが湧く記事:文化についてリーダーが知っておくべき3つのポイント。

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企業で優れた文化を築くために、Competing Values Frameworkの利用方法をさらに詳しくご覧ください

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